2008年11月8日土曜日

もし炎上の被害に遭ったら

炎上とはブログのコメント欄などに無意味または中傷的なコメントが大多数書き込まれる一種の嫌がらせである.

もし自分のブログが炎上したら,まずコメント欄を閉鎖する事を勧める.大半のブログではコメント欄を閉鎖出来るようになっている.事態が悪化するだけであるから,炎上時のコメントには一々反論するべきではない.

次に原因の分析を勧める.原因となる事由が解決可能ならば,それを解決する必要がある.例えば,ブログでの発言の誤解が原因で炎上したならば,ブログの記事でしっかり釈明するのも一つである.以下,初歩的対処法を幾つか挙げる.

アクセス解析は行為者のネットワーク特定の為に役立つ.自分のブログに悪質かつ違法なコメントが執拗に書き込まれた場合,アクセス解析のログとコメントのログの時間を照合すれば,行為者が使用したネットワークを特定できる.ネットワークが特定出来たら,ネットワーク管理者に連絡する事で被害の減少が期待できる.ただし,ネットワーク自体を偽装する悪質な場合もある.

ブログでなくとも匿名掲示板(例:2 ちゃんねる)に特定の個人を誹謗・中傷する書き込みが行われる場合もある.違法性の度合いにもよるが,先ず掲示板の管理人に削除を要請する.それでも執拗に行われる場合は,弁護士などに相談の上民事裁判を起すのも手である.勿論,脅迫や殺人予告等の刑事的な違法性が著しい場合は警察に連絡すること.

2008年10月27日月曜日

サーチエンジン

サーチエンジンとは、インターネット上の情報をキーワードを用いて検索する為のウェブサイトの事である。

サーチエンジンでは、検索ボックスにキーワードを代入すると、そのキーワードを含むウェブページやファイルへのリンク(「候補」と言う)の一覧が表示される。サーチエンジンの例として、グーグル (Google) 、ヤフー (Yahoo!) 等がある。以下、断りの無い限りグーグルを想定して説明する。

グーグルのホームページ (http://www.google.co.jp) を開くと、画面中央に白い空欄がある。これが検索ボックスである。ここにキーワードを記入して、「Google 検索」を左クリックすると、そのキーワードを含むウェブページの候補がずらっと並ぶ。

各候補を左クリックすると、リンク先の各ウェブページが現れる。別のウィンドウ[タブ]で表示したい場合は、その候補を右クリックし、「リンクを新しいウィンドウ[タブ]で開く」などと書かれた項目を選ぶ。

キーワードが複数ある場合は、空白を挟んで幾つも入力出来る。デフォルト(初期状態)では、キーワードの数が多いと候補の数が減り、逆にキーワードの数が少ないと候補の数が増える。(※)

この事を利用して、予め見たいウェブページが決まっている場合、そのウェブページを検索により絞り込むことも出来る。

例えば、東北大学理学研究科数学教室 (http://www.math.tohoku.ac.jp) のウェブサイトを見たいとしよう。検索ボックスに「東北大学 数学教室」「東北大 数学」などと記入し「検索」ボタンを左クリックすると、検索結果の上位に「東北大学大学院理学研究科数学専攻」のウェブサイトへのリンクが表示される。

※ 検索オプションをうまく設定するとキーワードを増やしても検索候補が減らないようにすることもできる。

情報源(ソース)も参照せよ

普段のニュースなどで流れる統計データは各新聞社やテレビ局が全て自分で計算しているわけではない。例えば、選挙の投票率は選挙管理委員会が発表する。そのような情報の元のデータのことを情報源(ソース)という。ソースが正確かどうかで情報の信頼度は大きく異なる。また、情報にソースがあるか否かですら情報の信頼性は全く違ってくる。

インターネットの流言や街のうわさ話で少しでも怪しいと感じたこと(特に数字を伴うようなもの)があれば、先ずはそのソースを確かめるべきである。そして、間違ったソースや架空のソースを基にしている情報は信用しない方が良い。

文献は 5W1H を常に意識しながら読む事

5W1H とは When(いつ) , Where(どこで) , Who(誰が) , What(何を) , Why(なぜ) , How(どうやって)を表す和製英語である。どんな類の文書を読む時でも、常にこれらを意識する事が重要である。

例えば、次の文章を見てみよう。

(1) 花粉の本格的な飛散がもうすぐ始まるが、環境省は、今年の飛散量は、全国的に多くなり、東海、近畿地方の一部では昨年の 10 倍以上になると予測している。原因の一つは、“酷暑”となった昨夏の日照時間の長さ。すでにドラッグストアなどでは、対策グッズの特設コーナーを設置しており、専門家は「早めの対策が必要」と呼び掛けている。(出典:読売新聞 (YOMIURI ONLINE), 2011 年 1 月 27 日)

これから 5W1H の内、Who(誰が)にあたる部分を除くとこうなる。

(2) 花粉の本格的な飛散がもうすぐ始まるが、今年の飛散量は、全国的に多くなり、東海、近畿地方の一部では昨年の 10 倍以上になると予測されている。原因の一つは、“酷暑”となった昨夏の日照時間の長さ。すでにドラッグストアなどでは、対策グッズの特設コーナーを設置しており、「早めの対策が必要」とも呼び掛けられている。

さらに、Why(なぜ)や Where(どこで)にあたる部分を除くと次のようになる。

(3) 花粉の本格的な飛散がもうすぐ始まるが、今年の飛散量は全国的に多くなり、一部地域では昨年の 10 倍以上になると予測されている。すでに対策グッズの特設コーナーが設置されており、「早めの対策が必要」とも呼び掛けられている。

(1)→(2)→(3)の順に、文章自体は簡潔になっている一方で、内容が曖昧になっているのが分かるだろう。実際、(2) では花粉の飛散量を予測したのが誰かが分からないし、(3) ではどこの地域で花粉の飛散量が昨年の 10 倍になると予測されているのか分からない。

このように文章を読み書きするときは、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どうやって」したのかをしっかり意識することが必要である。そうでなければいくら文法や語法を正しく覚えたとしても、文章の内容を理解することは出来ない。

また、専門的な難しい文献(図鑑、事典、専門書)を読むときは専門用語に十分に注意すること。例えば、動物図鑑を読んでいる時に難しい専門用語が出てきたら、その図鑑の索引、生物の用語辞典、百科事典、インターネット等で意味を調べる事。歴史書や時代小説を読んでいて時代背景や登場人物・場面の設定がよく分からないならば、その節や章の冒頭まで遡ることが必要である。

インターネットを利用するか否かに関係なく、5W1H を意識しながら文章を読み書きすることは重要である。これらの要素が欠けると情報はその分あいまいになり相手に伝わりにくくなる。

イギリスのメディア教育

イギリスはメディア教育発祥の地として知られており,1930 年代からメディア教育が行われてきた.「マスメディアの批判的読解が子供を低俗な大衆文化から保護する事に役立つ」(F.R.リーヴィス,D.トンプソン著,文化と環境—批判に目覚める為の訓練)という主張が原点とされる.

イギリスでは初等教育(5 〜 11 歳)の段階からメディア教育が行われる.国語(英語)の授業の 1 〜 2 割程度がメディア教育である.具体的には,テレビ番組や映画の鑑賞,メディアの偏向に関する考察,絵コンテの作成等を行っている.また,中等教育(11 〜 16 歳)に於いてもメディア教育を受ける.ただし,非公式に行われてきた伝統が長く,公式に教育現場で取り入れられたのは 1989 年になってからである.

イギリスの大半の教員は「情報リテラシーは国語の教員がやるべき」と考えている.実際,調査報告書「国語におけるメディア」(英国映画協会 (British Film Institute, BFI) が 1997 年に調査.対象は 718 人の国語教員)によれば,「メディアは子供の世界の中心を占めているため,国語の授業で教える必要がある」とした教員は 91 %,「メディアを教える事は文学を教えるのと同様に重要だ」は 48 %,「より多くの時間をメディア学習に使いたい」は 58 %だった.

学校以外でもメディア教育の普及が行われてきた.その代表的な団体の一つが 1933 年設立の英国映画協会である.主に,国立映画劇場や映画・テレビ・アーカイブ(保存機関)の運営,映画に関する調査・研究,教育,図書・情報サービス活動などを行っている.

2008年10月20日月曜日

議論やけんかは程々に

インターネットの掲示板で議論していると論争や口げんかになることがある。また、それが原因で悪質な違法行為を繰り返して裁判沙汰になった事件もある。

「インターネットは匿名だから違法行為をしてもバレない」と言う意見があるが、これは明白な誤りである。インターネットが利用出来るコンピュータには各ネットワーク毎に IP アドレスが割り振られている。悪質な違法行為があれば、警察や裁判所は ISP(インターネットサービスプロバイダー)にログの開示請求ができる。また、IP アドレスだけなら アクセス解析でも特定できる。インターネットカフェも最近は本人確認をする所や防犯カメラを設置する所が増えている。

喧嘩をするなとは言わない。議論をする上で他人との衝突は避けられない場合もある。しかし、誰かと口論になったとしても、努めて冷静になるべきである。互いの人権を無視してけんかばかりしているようでは、インターネットを使いこなせているとは言えない。普段から線引きをし、それを越えたらまともに応対しないのが賢明である。また、トラブルに巻き込まれた際の手段等も普段から考えておく必要がある。

2008年9月29日月曜日

参考文献

1. ぱらあみ総合研究所,同人用語の基礎知識,http://www.paradisearmy.com/doujin/.
2. Dornfest, R., Bausch, P. and Calishain, T., Google Hacks, the third edition, O'Reilly Media, 2006.
3. 一般社団法人インターネットユーザー協会,一般社団法人インターネットユーザー協会 (MIAU) 公式ウェブサイト, http://miau.jp/.
4. 科学技術情報流通技術基準,参照文献の書き方
5. 菅谷明子,メディア・リテラシー,岩波新書,2000.
6. 日本版ウィキペディア
7. 「図書館で本探し!」,富士見市立図書館,http://www.lib.fujimi.saitama.jp/l_katuyou/honsagashi.htm.